起業したきっかけは何ですか?

吉田 祐吉田人生一度きりなので、大きなことを成し遂げたいと思ったからです。

きっかけは学生時代に就職活動で参加したベンチャー企業の説明会でした。
そこの社長さんが中卒で社員が何人もいて、「中卒の自分でもこういった大きなことを成し遂げることができたんだよ」という話をされているのを聞いた時に、「一度きりの人生で僕も大きなことを成し遂げてみたいな」って思いました。

その後、別のベンチャー企業に入社して、その入社式で「28歳で起業したいので、それまで勉強させてください!」と宣言しました。

その通りに28歳で起業したので、自分との約束を果たした感じです。

吉泉ベンチャー企業には大学を卒業してすぐに入社されたのですか?

吉田 祐吉田そうです。
卒業する前の4年生の6月から10か月間インターシップをして、その時点で結構大きな裁量を既に任されていました。

それで失敗も成功も沢山経験した上で4月に正式に入社した形だったので、他の同期と比べたら圧倒的にスタートダッシュが切れていました。同期からも古株の社員に見られてしまうぐらいでした(笑)

吉泉メチャクチャかっこいいですね。大学生の頃から起業したいと思われていたのですか?

吉田 祐吉田思っていました。
高校も大学も偏差値の高い所ではなかったので、周りを見返したい気持ちもあって、起業を目指す人が集まる意識の高いサークルにも参加していました。

正直経営者が喋ることって最初はなかなか理解できなかったのですが、それでもそういう場に積極的に参加し続けてその思いを大きくしていって、就活でその中卒社長の言葉を聞いたことで「将来は起業しよう」と決意しました。

起業するに当たって一番苦労したことは?

吉田 祐吉田立ち上げたてだと会社の信用ってなかなか無くて、取引先から前金やデポジットの要求とか、支払いサイトをちょっと早めてくれって言われたりするので、そういった資金繰りの面で苦労しましたね。
あと最初は売り上げがあんまり立っていないので採用もしづらいんですよね。
なので、1期目はあらゆる仕事を自分一人でやっていて、それがもう大変でした。

ただそこである程度まとまった売り上げを作れたので、2期目からパートの人を採用して作業系はその方に全てお任せして、自分は仕事に集中できる環境になりました。

今3期目なのですが、今期からは広告事業でも経験者の人材を採用して、新しい事業のパーソナルジムでも2人採用したので、正社員もどんどん増えていって軌道に乗り始めています。

吉泉会社を始めた時の資金繰りにまつわる苦労が多いのですね。

吉田 祐吉田最初は信用が無いので苦労しますよ!

吉泉なるほど(笑)
それをどうやって乗り越えていくのでしょうか?

吉田 祐吉田社会人時代にしっかりと貯金をして、動かせるお金をある程度事前に持っておくことです。
僕は最低でも100万円は貯めてから起業しようって思っていました。100万円だったらそこまで難しい額ではないので。

社長になってから一番嬉しかったことは?

吉田 祐吉田社員が増えたことですね。
2期目まではずっとパートさんと自分だけ、実質一人でやってきたのですが、今期から社員さんが3人も増えました。
自分の志に共感してくれて一緒に仕事しようと思って入社してくれたことが嬉しいです。

それに、売り上げが上がった時の喜びとか、ちょっと上手くいかない時の苦悩とかも分かち合えて、一緒に会社の成長を見ていける仲間が増えたことが本当に嬉しいですね。

吉泉結構色々な社長さんから、社員に共感してもらえた時とか社員が増えた時は嬉しいってお話は聞くのですが、正直まだその感覚がよくわからなくて。
どういった所でその嬉しさを感じるものなのでしょうか?

吉田 祐吉田経営者って全責任が自分にあるんですね。
だから例えば経営が上手くいっていなくても従業員の給料は下げられない。だけど役員報酬は下げなきゃいけない。
なので、不安や葛藤を抱えながら経営されている方が多いと思うんですよ。

でも仲間がいれば、どこまで話せるかは分からないですが、そういう不安とか仕事上の成功体験や失敗体験を色々共有し合っていけるじゃないですか。
そういったものを分かち合えると、自分自身の不安とかも少し和らいだり消えたりします。

一人じゃないというのは大きいです。

吉泉今の社員さんは、吉田さんのどういった所に共感して付いて来てくれていると感じますか?

吉田 祐吉田私の人望ですね(ドヤ顔)

吉泉人望ですか(笑)

ドヤ顔もお見事でした!

吉田 祐吉田というのは冗談で(笑)、意識しているのはコミュニケーションです。

仕事の話のみでプライベートの話を一切しないでいると、お金を貰っているから仕事はするけど、別にこの人自体は好きじゃないな、みたいな感じになってしまうと思うんですよ。
なので、仕事の話もしっかりしつつ、プライベートの話などもすることによって関係が築けて、例えば会社が上手くいかなくなった時に、「この人のためならちょっと力貸してあげたい。助けてあげたい」って、多分思えると思うんですよね。

そういう人間としての関係構築をするように心がけています。

吉泉人としての付き合いということですね。

吉田 祐吉田そうですね。

社長として一番大切にしていることは?

吉田 祐吉田これは社長としてもそうだし、仕事する上でも、人としてもそうなのですが、自分の軸とか信念をぶらさないこと。これが大事だと思っています。

僕の軸とか信念は何なのかと言うと、「誠実」「感謝」「明日は我が身」「毎日が種まき」。
これを意識していれば絶対に失敗することはないし、成功すると思っていて。

ちょっと具体的に説明すると、僕は日々お客さんや従業員と真摯に誠実に感謝してお付き合いするよう心がけていて、お陰様で今は上手くいっています。
だけど、なんなら明日ホームレスになるかもしれないと思って毎日生活しているんですよ。
なので、良い時があっても「明日は我が身」だと気を引き締めて、しっかり「種をまいていこう」と意識しています。

仕事でも、今撒いた種が明日どうにかなるってことはなくて、数カ月経ってようやく芽が出てくるんです。
だから今何も成果が無いっていうのは、きっとその数ヶ月前に何も種をまいていなかったからなんですよね。

吉泉なるほど。

吉田 祐吉田なので「誠実」、「感謝」を意識して、本当に「明日は我が身」と思いながら、毎日良い時も悪い時もしっかり「種まき」していれば、確実に成功すると思います。

吉泉毎日が種まきなのですね。
その意識が芽生え始めたのはどれくらいの時期からですか?

吉田 祐吉田起業してからですね。
何年後に何パーセントが潰れるっていう企業の生存確率あるじゃないですか。
それを頭に置きながら、どうやったら会社をしっかり継続して生存させていけるかなっていうのを日々自問自答していました。
そうしたら1期目の頃にその言葉が浮かんできて、今では携帯の待ち受けに出るようになっています。

「誠実」「感謝」「明日は我が身」「毎日が種まき」。
これは経営者問わず、仕事をしている方全員に通ずることかなって思います。

吉泉僕はもう毎日「今日どうだったか?」っていうので割といっぱいいっぱいになりがちで。良い日は「ああ、良かったなぁ」で終わっちゃうことが正直多いです。

吉田 祐吉田普通そうですよね。
でもそれだと仮に良い成果が出たとしても、「じゃあ来月出るの?」って聞かれるとわからない。
だから喜びを噛み締めつつも、天狗にならず誠実に感謝しながら、ちゃんと種をまいておく。

吉泉なるほどなぁ。それはもう僕も肝に銘じて今後過ごしていきます。

今後のビジョン、目標

吉田 祐吉田安定したキャッシュフローが生み出せる事業に投資をして、しっかりとした経営基盤を築きたいですね。
上場したいとか会社を売却したいという考えは無いです。

安定したキャッシュフローを生み出せるビジネスは何かって言ったら、例えば今考えているのだと不動産投資です。
地方は人口が減っていて空き家問題を抱えていますが、東京は23区の駅近一等地とかであれば今後も人口は集中していきます。
その土地を仕入れてマンションを建てて住んでもらえれば、キャッシュフローを生み出せるビジネスになります。売却もできますし。
インカムゲインもキャピタルゲインもどちらも狙うことができます。

でもそのためには結構なお金が必要になってきます。
なので、そういうビジネスに投資できるようになるためにも、既存のWEB広告代理事業とパーソナルジム事業をしっかりスケールさせて、内部留保を厚く持っておきたいです。
そうすることによって安定したキャッシュフローを生み出せるビジネスに投資できるので。

不動産を作ってしまえば、後はもう本当にやりたいことをやるだけです。まぁ今もやりたいことをやっているのですが。

吉泉本当の意味で更にやりたいことっていうのは、どういったことを考えられているのですか?

吉田 祐吉田サウナが好きなので、山を買ってキャンプ場を作って、半分はプライベートキャンプ場で、半分は貸し出し用にして、フィンランド式のサウナとかも建てちゃって、川で水風呂入るみたいな(笑)

吉泉メチャクチャいいですねそれ(笑)

吉田 祐吉田最高です(笑)

社長になりたい若者へメッセージ

吉田 祐吉田勇気を持って行動していけば、お金も時間も自由に使える最高な人生が待っています。

吉泉勇気を持って行動ですか。

吉田 祐吉田例えばちょっとすごい人と知り合って、「この人と仲良くしていれば、自分の何かを変えてくれるんじゃないか。自分を良い方向に引っ張って行ってくれるんじゃないか」とか、そういう淡い期待を抱いたことってないですか?

吉泉ありますね。

吉田 祐吉田ありますよね。僕もあります。
「なんかすごい人だな。ちょっと付き合っとこう」って付き合ったりするけど、それで何かが変わることって全くないんです。

結局、自分で意思決定して自ら行動した時に初めて失敗や成功が経験となって蓄積されて、レベルアップできて、自分のレイヤーが少しずつ上がっていくんです。

吉泉自らの意思で行動していくことが大事なのですね。

吉田 祐吉田そうです。
部長クラスの人とか経営者と気軽に話したくても、今のレベルだと自分は何も持ってないわけですよ。そういうのってハッキリ言って相手にとっては何のメリットもありません。

経営者とかって時間をすごく大事にしているので、「この人と接することによって何が得られるのかな」って実は考えています。

なので、自分が勇気を持って意思決定して行動して、失敗体験、成功体験を積み重ねてレイヤーを少しずつ上げていく。
そして自分自身の経験や体験を話せるようになると、よりフラットに仕事でもプライベートでもそういう人と本当の関係を築けて付き合えるようになってくるんです。

吉泉吉田さんは経験を積み重ねるために、若い時は具体的にどういったことをされていましたか?

吉田 祐吉田彼らを仕事で驚かすことができないってなったら、メッチャ人当たりを良くして人間性とかで売っていって、「こいつバカだな。面白いな」って思ってもらうしかないなと思っていました。

なので、まず日常で経験した面白い話をネタとしてストックしておいて、社内外問わずそういった人達との飲み会に積極的に参加して、そのバカ話を披露して惹きつけるようにしました。
すると可愛がってもらえて、少しずつ仕事の話もしてもらえるようになっていきます。
そうなると、そういう人達にもっと近付きたい気持ちが強くなって、自然と自分も更に努力していきます。

なので、時間とお金を人との交流という所に積極的に投資していって、「こいつバカだな」って笑ってもらえるような面白い小ネタ話を1つ、2つ持っておくと、気に入ってもらえて人間関係が深まっていくと思います。

さっきも言ったように、経営者はみんな時間をシビアに意識して動いているので、最初はそういった所から入りこんでいくしかないと思います。

胸筋披露に見事に惹きつけられました!